去年秋に発売された統合失調症の治療薬を投与された患者が、この5か月間で21人死亡していたことが分かり、厚生労働省は「因果関係は特定できないが、死亡した患者が多く、慎重に投与する必要がある」として、製薬会社に対して医療機関に直ちに注意を呼びかけるよう指示しました。 この薬は、東京・千代田区の製薬会社「ヤンセンファーマ」が去年11月に販売を始めた統合失調症の治療薬「ゼプリオン」です。 厚生労働省やヤンセンファーマによりますと、発売から今月16日までのおよそ5か月間に薬を投与したあと、合わせて21人の患者が死亡したと医療機関から報告があったということです。 患者の大半は詳しい死因が分かっていませんが、厚生労働省は「薬との因果関係は特定できないが、死亡した患者が多く、慎重に投与する必要がある」として、17日にヤンセンファーマに対して、薬の添付文書を改訂するとともに、医療機関に直ちに注意を呼びかける