富士通とOracleが先週、基幹システム向けUNIXサーバの新たな共同開発製品を発表した。これを弾みに、両社の協業関係は今後さらに深化していくのか。 デザイン・ロゴ共通の共同開発製品を発表 富士通と米Oracleが12月2日、新プロセッサ「SPARC64 VII+」を搭載したUNIXサーバ「SPARC Enterprise Mシリーズ」を発表した。同サーバは、Oracleが今年1月に買収した米Sun Microsystemsと、富士通が2004年から共同開発してきたSPARC Enterpriseシリーズの最新製品で、OracleがSunを買収して以降、初の大規模な製品発表となる。 新プロセッサは富士通が独自に開発したもので、既存のサーバが搭載する「SPARC64 VII」に比べて、動作周波数を2.8GHzから3.0GHzに高め、2次キャッシュ容量を6メガバイトから12メガバイトに拡大した