第3回 ファイアウォールの常識:知ってるつもり? 「セキュリティの常識」を再確認(3/3 ページ) 構成要素 NAT - アドレス変換 もともとは、1990年代からの爆発的なインターネット接続数の増加に伴うIPv4アドレス空間不足(が危惧された問題)と密接に関連した技術である。NATを用いると、組織内に割り当てられたプライベートアドレスは、ファイアウォールを越え組織外部のホストと通信が可能になる。 本来エンドツーエンドの通信が基本のIPネットワークにおいて、現在、多くの組織では、むしろ積極的にプライベートアドレスの割当が行なわれている。理由としては、前述のアドレス空間によるものが主だが、実質、組織外部との通信が不可能となることから、不正アクセスの脅威を半減することができることも、広く受け入れられている要因と考えられる。 この技術によって、必要に応じて必要なだけ(N対N、1対N)外部との接続