前回は,データモデル全体が俯瞰できること,データモデルが適切にグルーピングされていること,各グループ間の関連が把握できることの重要性について説明しました。今回は,業務の流れに沿って,システム全体を俯瞰することの重要性について説明しましょう。 業務間連携や外部システム連携を発注者と合意する 複数の業務にまたがるシステムを設計・開発する場合,個々の業務ごとに画面→機能→データ設計を進めてしまいがちです。 業務間の連携について全く考慮する必要がないシステムならこれでも問題ないのですが,受発注システムのように,データベースやファイルに登録された伝票データが複数業務にわたって参照・更新されていくシステムでは,業務間連携について十分に考慮する必要があります。 さらに,外部システムとの連携についても考慮する必要があります。例えば,得意先別に仕訳された請求データを外部システムとして既に存在する財務管理シス
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