それは、目標を1つだけにしぼり、他のことに1年間手を出さないということを、同時に目標とすることです。 最近、久保ミツロウさんの『モテキ』というコミックを読み出しています。 その設定が、まさに、私たちが「目標を達成できない大きなトラップ」そのものです。つまり、コミックを面白くするための設定ではあるのですが、目標を1つに絞り込めないばかりに、たった1つの目標すら達成できなくなるというワナなのです。 このコミックはあまりに戯画化されているものの、基本的には私たちの身の回りのどこにでも見られるものです。悪の元凶は「モテ期」にあるのです。主人公は「あまりにもモテない」前提があるから、「モテキ」によって大いに混乱し、それがマンガのおもしろさを支えています。 しかし実際には、モテようとモテまいと、同じことです。 目標を1つに絞り込めないところへ、魅惑的な複数の選択肢が呈示されるのは、最悪です。1つだけな