現状、企業が抱える情報システムの多くはコンピューティングリソースやデータが分散した状態であり、ガバナンスを維持しきれていない。プライベートクラウドの構築と運用を実現するためには、以下のステップを踏んでいく必要がある。 ステップ1――リソースの統合と共有 この段階での目的は、外部との連携がなく孤立(サイロ化)した情報システムを物理的かつ論理的に集約し、遊休しているITリソース(資産)を極力減らすことだ。仮想化技術を活用し、分散したサーバやストレージ、ネットワーク機器などのITリソースを統合し、複数の業務やアプリケーションで適切に共用する。 ステップ2――構築/運用プロセスの標準化 ここでは、統合/共有されたITリソースが常に決まった方法で活用することを目標とする。仮想化されたITリソースが利用できる状態にあったとしても、それを活用するポリシーや手順が、部署や拠点ごとに異なっていては意味がない
![プライベートクラウド構築に向けて――踏むべき手順と外せない要点](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7fe1680af9f8f8947a5f19d8f243c67e38204281/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F0907%2F28%2Fprivatecloud-2-01.jpg)