ロシアで宇宙分野を担当するロゴージン副首相は、ウクライナ情勢を巡りアメリカが科した制裁への報復措置として国際宇宙ステーションでの協力関係を見直す構えを見せ、ロシアへの圧力を強めるアメリカに揺さぶりをかけるねらいをうかがわせました。 混迷が深まるウクライナ情勢を巡り、アメリカは制裁措置として国際宇宙ステーション以外の宇宙分野でロシアとの協力を凍結しています。 こうしたなか、ロシア政府で宇宙分野を担当するロゴージン副首相は13日、「あらゆることを政治化するアメリカと、重要なハイテク分野で協力関係を続けることは非常に不安だ」と述べました。 そのうえで国際宇宙ステーションでの研究開発の協力関係を2024年まで延長するようアメリカが提案していることについて、「2020年以降は、より有望な宇宙プロジェクトに力を入れていきたい」と述べ、アメリカの制裁への報復措置として計画の延長に応じない構えを見せました