高校か中学の国語の教材で「電池式時計より機械式時計のが正確だ」などという表現を見て以来、「国語の教科書には正しくないことが書かれている」と確信していたわけですが、実際のところ機械式時計の精度がどのくらいのものか考えてみました。(教科書の文面はクオーツ式の時計が1秒のステップ運針なのに対して、機械式は1秒よりもステップが細かいので”量子化誤差”の面でよりよい、というように記すべきものです。国語の文に誤差論を持ち込むのもナンセンス。) 機械式の時計は精度が機械式の日差+20秒とか良くても+5秒の単位なので、実用的に使用するなら最低でも3日に一回は時刻あわせが必要です。クオーツ時計の精度は電波時計でなくとも今や年差±10秒とか±5秒なので桁違いです。時計の精度の源は発振器です。電子系技術者なら発振器の周波数安定度を知るのにppmという単位を使うことでしょう。学校で習う確率の単位が百分率のパーセン