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ブックマーク / honz.jp (2)

  • 『職業治験』治験だけで生活をするプロの生態 - HONZ

    このは治験だけで生活をする男の体験記である。初めての治験から、プロ治験者の第一人者「教授」との出会い、「教授」を介した裏ルートでの治験、海外での治験、プロ治験者の末路など、著者が経験した出来事をまとめただ。これがとてもおもしろく最後まで一気に読んでしまった。治験というある種グレーな世界が、こんな風になっているとは……という驚きとともに、きっと治験の世界に興味をもつことになるだろう。 新薬を開発するためには治験が欠かせない。治験というのは薬を世に送り出すために必要な臨床試験のことである。何百回にも及ぶ動物実験で安全性を確認したのち、薬効と副作用を調べるために行われる人体実験のことだ。第一段階の治験では、健康な成人に薬の成分を薄めたものを投与してデータを取る。薬効の確認というよりは、重大な副作用がないかどうかといった安全性を確認すること。また薬が体内に入ってから出るまでの時間、すなわち薬物

    『職業治験』治験だけで生活をするプロの生態 - HONZ
  • 『ミドリさんとカラクリ屋敷』 - HONZ

    『ミドリさんとカラクリ屋敷』 鈴木遥(著) 集英社 (2011/05/26) 映画になりそうなだ。 私だったら、オープニングは、ミドリさんが病院に入ってきて「女の水戸黄門だ」と言われているシーンにする。その後、時代を遡り、女子高生が自転車でカラクリ屋敷の前を通る場面に切りかえる。 高校生の頃、作者の鈴木さんは、電信柱が屋根から突き出している不思議な家を見つけた。そして大学進学と引越しが決まった時、思いきってその家を訪問した。出てきたのが87歳の木村ミドリさんだ。87歳と18歳の物語の始まりである。鈴木さんが京都に行った後も、2人の交流は続き、「カラクリ屋敷」の秘密が徐々に明らかになっていく。 話は明治に遡る。ミドリさんの祖父母と両親が、新潟から北海道移住して「新潟村」を作った。鈴木さんは、その頃からミドリさんを追ってを書くことに決めた。代々、脈々と受け継がれてきた「からくり部屋」が、

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