約6600万年前、今のメキシコに小惑星が衝突した時の衝撃で、陸地に打ち上げられたとみられる魚や植物の化石がアメリカ西部で見つかりました。恐竜の絶滅につながったとされる小惑星の衝突の直後を知る手がかりとして注目されています。 見つかった化石を詳しく調べた結果、チョウザメの化石のえらの部分や植物の化石の中から、強い衝撃で生成されるガラス状の粒などが発見されました。 これまでの研究から、白亜紀末期には直径12キロほどの小惑星が現在のメキシコのユカタン半島に衝突したことが知られていて、研究グループは、この時の衝撃で魚や植物が空中に飛ばされたり巨大な波で陸地に運ばれたりして、化石になったものとみています。 これらの化石が見つかったのは小惑星が衝突した場所からは3000キロ以上離れていますが、研究グループは、衝突の衝撃で2時間後には高さ10mほどの波が陸地を襲ったと考えています。 この小惑星の衝突は、