神戸市は、2016年から、シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタル(VC)、500 Startupsと組んでスタートアップ支援プログラムをスタートさせたが、まだまだほんとうの意味でのスタートアップが応募してくるケースは少ない。 同プログラムで選考を担当した500 Startupsのマックス・フラム・シュワルツ氏は、応募リストを前にして、次のように語った。 「日本にはスタートアップがいないのでしょうか? どこかで聞いたことのあるサービスばかりです。世界市場で成長するポテンシャルを持つスタートアップがほとんど見当たりません」 なぜ、シリコンバレーのVCはこう感じるのか。その理由は大きくふたつある。 ひとつは、単純な起業とスタートアップが混同されている点だ。日本では、「ベンチャー企業」という言葉が定着しているが、これには、IT関連であってもウェブ作成やネット広告支援のように既にあるビジネスまで含