山田 久美 科学技術ジャーナリスト 早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。 この著者の記事を見る
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海水には77種類の元素が溶存しており、チタンやリチウム、コバルト、バナジウムなどレアメタルも多数存在する。中でもウランは、鉱山ウランの埋蔵量の実に1000倍に匹敵する量が存在すると推定されている。 各国による原子力発電所の開発ラッシュが続く一方で、鉱山ウランの枯渇が危惧される中、約30年前から、海水ウランの捕集技術の研究開発に取り組んでいる機関がある。日本原子力研究開発機構(JAEA)の高崎量子応用研究所だ。 45億トン。これは地球上のすべての海水中に溶存していると推定されるウランの量だ。今後、採掘可能と推定される鉱山ウランの埋蔵量の実に1000倍に匹敵する。ウランは原子力発電所の燃料として使われている。海水中のウランは、世界の原子力発電所で1年間に消費されているウランの約6万倍に相当する計算となる。 ウランだけではない。海水には全元素の約7割に当たる77種類の元素が含まれており、低濃度で
New York Timesに「中国が欧米へのレアアースの輸出を制限している」という記事が出ました。その記事が出た後で読者のコメント欄にどっと中国非難の声が押し寄せました。 以下はそれらのコメントのごく一握りの抜粋です。 This is the date the Second Cold War began... 今日が「第二の冷戦」の開戦日だ。 We should halt exports of food. The Chinese govt craves social order above all else. We should send them a 6 word message: fair trade now or food riots. 米国は中国に対する食糧の輸出をやめるべきだ。中国政府は民心の安定をなによりも重視する。だからこう言ってやりたい。「フェアな貿易をするか、それとも食
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