11日ハノイで初会談した、ゲーツ米国防長官(左)と中国の梁光烈国防相=AP 【ハノイ=峯村健司、村山祐介】ゲーツ米国防長官と中国の梁光烈国防相が11日、ハノイで初会談した。米国による1月の台湾向け武器売却決定で中断した米中軍事交流の正常化で合意し、ゲーツ氏が来年早々にも訪中することで一致。ゲーツ氏は核兵器から宇宙利用まで幅広く協議する「戦略対話」の創設を提案する一方、南シナ海や尖閣問題には触れなかった。 米中両軍の交流は約9カ月ぶりに全面的に復活し、10月中旬にハワイで両国の海軍当局者による会合を行うほか、年内にワシントンで次官級の国防政策協議を開く。ただ、長期的な関係構築を目指す「戦略対話」については中国側は態度を明らかにしなかった模様で、信頼構築にはなお曲折が予想される。 会談後、ゲーツ氏は同行記者団に対し、「意見の相違があるときこそ話し合いがより重要になることを説明した」とし、