月曜日の深夜に、友人との会話の中で戸塚ヨットスクールでまた自殺(と、ろくな捜査も行われず断定されているが)があったと知り、翌日の昼に友人たちと戸塚ヨット前に花を手向けに行った。一緒に行った友人たちは、情緒障害当事者であり不登校経験者であり、この事件が「他人ごととは思えなかった」から数時間後には東京から早朝新幹線に飛び乗って名古屋にやって来た。では、わたしは? わたしも戸塚ヨットに向かったのは「他人ごととは思えなかった」からなのだけれど、その立場性は異なる。戸塚ヨット訓練生と自分を重ね合わせたり、彼/彼女たちに近しいものを感じたりしたのではなく、自分の中にこそ「戸塚的なもの」が存在し、それがまた人を殺してしまったからこそ、行かなくてはいけないと思った。 自宅から1時間ほどの距離にあるにもかかわらず、戸塚ヨットスクールを直接自分の目で見るのは初めてだった。戸塚ヨットスクールは拍子抜けするほどに