文化審議会は21日、女子高生のバンド活動を描いた人気アニメ「けいおん!」の舞台のモデルになったとされる旧豊郷(とよさと)小学校(滋賀県豊郷町)の校舎など、24都府県の計155件の建造物を、登録有形文化財にするよう文部科学相に答申した。 旧豊郷小は1937年、米国の建築家ヴォーリズの設計で建設。左右に長い校舎の両端前面に、講堂と図書館が配置されたモダンな建築で、当時「東洋一の小学校」と称された。町が建て替えを計画したが、住民らの反対運動もあって保存され、現在は文化や福祉の複合施設として利用される一方、「けいおん!」ファンらの人気を集め、ライブイベントなども行われている。 そのほか、明治20年(1887年)ごろに宣教師の住宅として建てられた「デフォレスト館」(仙台市)や、大正15年(1926年)に造られた鋼製のつり橋「白川橋」(岐阜県白川町)などの登録が答申された。