かわいさとシリアス 混在の魅力 過酷な運命に翻弄される少女たちを描いたテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の劇場版「[新編]叛逆の物語」(公開中)が、深夜アニメ出身の作品としては異例の反響を呼んでいる。興行収入は10億円を突破し、宮崎駿(はやお)監督の引退作「風立ちぬ」などと並んで米アカデミー賞長編アニメーション部門への出品が決まった。新房昭之(しんぼう・あきゆき)総監督に、作品に込めた思いを聞いた。(三品貴志) テレビシリーズは平成23年1~4月、TBS系で深夜に放送された。ブルーレイディスク第1巻はテレビアニメ週間販売本数の最高記録を獲得し、同年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞。公開中の「叛逆の物語」は、テレビシリーズの総集編に当たる劇場版「前編」「後編」の続きを描いた完全新作だ。 新房総監督は、作品が支持されている理由を「かわいらしい絵でハードなストーリー、とい