岩手県奥州市前沢総合支所の男性職員が10月に同市前沢区で草刈りをした際、草刈り機の回転式の刃で小石が飛び、隣接する工場駐車場にあった乗用車15台の後部ガラスを割ったり、車体を傷つけたりしたことが分かった。 市が19日の市議会全員協議会で報告した。市は、約220万円と見込まれる修理代を賠償する。 市教委によると、職員は10月17日午前11時過ぎ、同市前沢区の工業団地用地で、11月4日に行われるマラソン大会の臨時駐車場を整えるため1人で草刈りをした。昼食休憩後、現場に戻った際、工場の社員から「車に傷が付いている」と指摘されたという。職員は草刈り機の音で事故に気づかなかったという。草刈りをした場所から、損傷した車までの距離は5~15メートルだった。 全員協議会では、市議から「石を飛ばす音は大きく、気づかないはずがない」「改めて本人から事情を聞くべきだ」と批判が相次いだ。市側は「悪意があったわけで