4日午後6時20分ごろ、東京都大田区蒲田のモスク「カマタ・マスジド」3階にいた同区の会社員のパキスタン系日本人の男性(48)が、外国人とみられる男に後ろから抱きつかれ、包丁で首を切られた。男性は首を切る軽傷で都内の病院に搬送されたが、命に別条はない。 警視庁蒲田署は、殺人未遂容疑で、男を現行犯逮捕した。男は身分証を持っておらず、意味不明な言動をしているといい、同署は男の身元確認を進めるとともに、責任能力の有無について慎重に調べる。 同署によると、男性らは5日に開かれるイスラム教の祭り用の料理を調理していた。男が突然、侵入して調理に使っていた刃渡り約20センチの包丁を取り上げ、男性に突きつけたため、周りにいた男性3人が取り押さえた。男は2日前からモスクに出入りしているのを目撃されていたという。