『安達としまむら』のような百合を前面に押し出したライトノベルは、入間人間が書かなくても遅かれ早かれ誰かが書いたと思う。『らき☆すた』『けいおん!』『Aチャンネル』『ゆゆ式』をはじめとする日常系4コマ漫画を原作とする作品群、『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』『ガールズ&パンツァー』『うぽって!!』『ストライクウィッチーズ』といった少女ミリタリー系作品群、『キルミーベイベー』『かなめも』『ゆるゆり』『じょしらく』といったギャグ・コメディ系作品群。これらのアニメ作品に共通するのは、主要な登場人物が全て女性であるという「男性不在」の傾向だ。しかし、このような近年のアニメ界の潮流に反して、ライトノベルの世界では依然として、「男性主人公1人に複数のヒロイン」というハーレム系作品や、学校を舞台にした学園ラブコメ的物語が持て囃されているように見える。前者は『ゼロの使い魔』『ソードアート・オンライン』『IS <インフィ