先の6月13日、女優の野際陽子サンが亡くなられた。テレ朝の昼ドラ『やすらぎの郷』に出演中の訃報だったので、驚かれた方も多かっただろう。僕もその一人だ。体調が悪いとは聞いていたが(実際、3月に行われた同ドラマの制作発表の会見ではメインキャスト中、ただ一人欠席した)まさかこんな急展開になろうとは。とはいえ、俗に「役者は舞台上で死ぬのが本望」とも言うし、81歳というお年を考えたら、それはそれで役者冥利に尽きるのかもしれない。長い間、お仕事お疲れ様でした。ご冥福をお祈りします。 さて、その野際サン。訃報を伝えるニュースで印象的だったのは、「1958年にNHKアナウンサーとして入局~」という経歴紹介に、ネット上で「え!野際さんって女子アナだったの?」という若い人たちの反応がチラホラ見られたこと。無理もない。もう半世紀以上も前のことだし、僕だって野際サンの現役アナ時代のことはリアルでは知らない。 ■女
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