大阪市城東区の住宅密集地で、築30年超の5階建て賃貸マンション2棟が「ハの字」形に傾いて接触し、うち1棟では8年前に専門機関が倒壊などの危険を指摘したにもかかわらず、放置されていることが27日、産経新聞の調べで分かった。傾斜の原因は不明で、安全確認もされていないが、現在も数十世帯が入居している。産経新聞の指摘を受けた大阪市では建築基準法に基づき、建物調査を進めている。 倒壊の危険性2棟はおおさか東線JR野江駅の南西約100メートルに所在し、昭和61年に相次いで完成した。ともに鉄骨造で南北に連なり、10~20平方メートル程度の居室が50~60室ずつある。それぞれの所有者は異なるが、仲介サイトによると月額2万~4万円程度で賃貸されている。 産経新聞は、平成25年3月に建築調査の専門機関が作成した2棟の傾斜に関する報告書を入手した。それによると、南側の建物の屋上では北方向に1メートル当たり最大で