格闘技やダンスなどの要素を融合したブラジルの伝統芸能「カポエイラ」の世界大会で、高知市の男性が優勝した。カポエイラ教室を主宰する久米宏幸さん(40)。13の国と地域から49人が出場した世界最大級の大会を制し、「高知でカポエイラを広めていきたい」と喜んでいる。 カポエイラは、ポルトガル植民地時代のブラジルで黒人奴隷が生み出したとされる。踊っているように見えるのは、格闘技と見えないようにカムフラージュしたから、という。 「勝ち負けを決めるのは本当のカポエイラではない」が信条の久米さんだが今回、「勝って注目されれば魅力を知ってもらえる」と初挑戦を決めた。 大会は世界カポエイラ連盟(本部・アゼルバイジャン)の主催。新型コロナウイルス下、3、4月にオンライン形式で行われた。久米さんは7カ国11人による76キロ級に出場。試合はトーナメント形式で、試合ごとに送る動画を、世界のトップ指導者らが審査した。