もしあなたが今、余命3年と宣告されたら。残された時間の中で、何を思い、何を考え、どんな行動を起こしたいと思うだろうか。それがもし、愛する伴侶と、子どもを残して死を迎えることがわかったとしたらー? 余命3年の末期癌と宣告された写真家、幡野広志さん。この連載は、1歳の息子と妻をもつ35歳の一人の写真家による妻へのラブレターである。 もうすぐ息子が保育園に入園する。 人の子どもの成長は早いなんてよく言うけど、時間というのは平等に流れているので自分の子どもの成長も同じように早い。 4月で息子は1歳10ヶ月になる。 あと18年と2ヶ月で成人だが、成人年齢が18歳に引き下げられればさらに早くなる。 きっと過ごしている時間を長く感じたとしても、あとで振り返れば早く感じるのだろう。 僕が子どもを育てているなんて考えはおこがましくて、僕は息子に父として育てられており、妻からは夫として育てられている日々だ。妻
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