大リーグ、ヤンキースのイチロー選手をはじめ、多くのプロ野球選手のバットを作り続けてきた「バット職人」、久保田五十一さんが引退することになりました。 久保田さんは70歳。 昭和34年にスポーツ用品メーカーに入社後、岐阜県養老町の工場で55年間、木製バットの製造に携わってきました。 このなかで、ヤンキースのイチロー選手や松井秀喜さん、それに現在、中日でゼネラルマネージャーを務める落合博満さんなど、多くの選手たちのバットを手がけました。 久保田さんの材料の目利きやバットを削る技術は高く評価され、平成15年には「現代の名工」に認定されたほか、平成17年に黄綬褒章を受章しました。 28日午後、工場で開かれた引退報告会で、久保田さんは「多くの選手や材料となった木のおかげで、55年も仕事を続けることができました。ありがとうございました」とあいさつをしました。 そして選手たちとの思い出を懐かしんだうえで、