『世界を変えるITクリエイターの力』(武井信也著、幻冬舎)は、自らを「生粋のギーク(技術オタク)」だと認める著者が、「ギークたちのニーズ・ウオンツから生み出される技術が世の中を劇的に変化させ、主流を作りつづけている」IT業界の可能性について説いた書籍。 「ギークなITクリエイターに、ともに世界へ挑戦していただきたい」という思いから書かれたのだとか。そして、ITベンチャーが成功するために必要なものは技術力と推進力(テクノロジーとビジネス)であると定義づけてもいます。しかし、だとしたらクリエイターが成功するためには、なにか必要なものがあるはず。その点を探るべく、第3章内の「1.クリエイターとして成功するための探究力」からいくつかを引き出してみます。 ギークであれ、オタクであれ 著者がこの言葉に込めているのは、「好きな物事をとことん追求して、その道のプロになろうぜ」という思い。そして、たとえ内向