「時をかける少女」「サマーウォーズ」などのアニメーション作品で知られる細田守監督が、脚本・原作を手掛けた「おおかみこどもの雨と雪」(2012年公開)。文化庁メディア芸術祭優秀賞や日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞などを受賞し、オリジナルアニメ映画としては異例の興行収入42.2億円を記録した大ヒット作である。この春、この映画に登場する古民家をモデルにした公営住宅が、細田監督の出身地でもある富山県の上市町に建設されたという。いったいどんな住宅なのか? 3月28日に行われた内見会に参加してみた。 富山に伝わる伝統的な古民家のテイストを現代住宅に取り入れる アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」のストーリーは次の通り。おおかみと人間、ふたつの顔を持つ「おおかみおとこ」と都会の大学で出会い恋に落ちた「花」。ともに暮らすようになった二人はやがて子どもを授かる。姉を「雪」、弟を「雨」と名付け、一家