――アニメの製作費がパチンコの売上で成り立つなど、今やパチンコとアニメ・マンガといったコンテンツの関係は、切っても切り離せないものとなっている。しかしこれまで、パチンコ台で流れるアニメについて語られることは、ほとんどなかった。この連載では、そんな〈誰も語らないパチンコの中の“アニメ”〉<映像コンテンツとしてのパチンコ>について考える。 【第4回】 原作の再現を試みた『CRめぞん一刻』…ドラマ性を追求したパチンコがヒットを生めない理由とは? 前回はパチンコと物語が、遊戯の特性的にも相性が悪いという話をした。コンテンツの入れ物としてのパチンコ機は、物語を表現するのに十分な実力を持っている。個人的な感想が許されるのであれば、前回触れた『CRめぞん一刻』シリーズは、遊戯しながら涙ぐんでしまうほどいい出来だった。 だが、一度エンディングまでたどり着いてしまえば、物語は終わりだ。快感をループさせなくて