日本国内は「第4次韓流ブーム」に沸いている。火付け役となったのはNetflixで配信中の『愛の不時着』や『梨泰院(イテウォン)クラス』。そして、K-POPアイドルのオーディションに密着した『Nizi Project』が決定打になったといわれている。韓国文化に詳しい専門家たちは、「第4次ブームはいままでと違う」と口をそろえる。 けた違いの労力をかけて書かれた「脚本」が韓国ドラマの強み 韓流ドラマの「お決まり」を崩したのが、2016年にヒットしたコン・ユ(41才)主演の『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』だ。韓国ドラマに詳しい作家の康熙奉(カンヒボン)さんが言う。 「韓国は何をやっても恋愛ドラマになるといわれてきました。医者のドラマなら医者同士が恋愛し、刑事ドラマなら結局、刑事の男女が恋愛する。しかし『トッケビ』は、ファンタジーでありながら人間の生と死を根源的に見つめた作品で、この頃から韓国ド