ポータビリティーは、ITproをご覧くださっているあなたにはおなじみのキーワードの1つだろう。タブレット端末やノートパソコンのような「可搬性」に優れたデバイスを思い浮かべる方もいれば、プログラムを異なるプラットホームで動かす「移植性」の意味で捉えた方もいそうだ。あるいは、契約する電話会社を変更した際に、元の番号をそのまま利用できる番号ポータビリティー制度を思い浮かべた方もいるかもしれない。 実はこのポータビリティーという言葉、最近では企業経営にとっても重要な存在になっている。既存の店舗や設備では解決が難しかった課題を抱えていた企業が、可搬性のある設備を開発するなど、現場に動きを取り入れることによって克服する事例が増えているのだ。 例えばコンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンやファミリーマートは、「持ち運べる店舗」の展開に2011年から力を入れている。つまり移動販売車だ。セブン-イレブンは