数多くの詩を残した高村光太郎さん。(道程が一番有名でしょうか?) 教科書で『智恵子抄』を読んだとき、高村光太郎の愛情が深く、澄んだものであったことに感動を覚えました。 今回は、私が好きな高村光太郎の作品を紹介していきたいと思います。 「あどけない話」 あなたはだんだんきれいになる 梅酒 「ぼろぼろな駝鳥」 おわりに 「あどけない話」 智恵子は東京に空が無いという、 ほんとの空が見たいという。 私は驚いて空を見る。 桜若葉の間に在るのは、 切っても切れない むかしなじみのきれいな空だ。 どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝のしめりだ。 智恵子は遠くを見ながら言う、 阿多々羅山(あたたらやま)の山の上に 毎日出ている青い空が 智恵子のほんとの空だという。 あどけない空の話である。 「智恵子抄」より (阿多々羅山の絵を描いてみた) この詩を読んで思うのは、皆さんはどんなことでしょう? 私