伝統が息づき、日本文化を発信し進化し続ける街、東京・銀座。各分野の老舗が点在し、国内外からも注目を集める。そのひとつ、「月光荘画材店」は、文化人とも縁が深い老舗画材店だ。 大正6年に創業し、当時から、絵の具など色鮮やかな美しい発色の画材は人気で、多くの文化人が愛用したという。歌人の与謝野鉄幹、与謝野晶子もファンで、店名は2人が仏詩人、ヴェルレーヌの作品から引用して名付けた。入り口にある看板「月光荘」の字は、晶子の直筆で、現在も店の〝顔〟になっている。 平成29年にリニューアルした店内には、透明感ある色合いが出やすいとプロの画家から子供まで幅広く支持される絵の具をはじめ、画筆やスケッチブックなどオリジナル商品がズラリと並ぶ。また、地下1階の小さな喫茶コーナー(改装中、7月末オープン予定)では、コーヒーなど(有料)を飲みながら絵の具を試すこともできる。 さらに、店舗周辺には、「月光荘画室2」(