○第95回(2010/8) ジュンク堂書店難波店では、8月11日にカウンター前フェアコーナーの商品を入れ替え、ブックフェア「グーグルと著作権」を始めた。「電子書籍騒動に右往左往して、グーグル全文検索問題を忘れちゃいませんか?」という長い副題を持ったフェアである。 今春の「電子書籍」騒動では、アマゾンやアップルの後塵を拝した感もあるグーグルだったが、そもそも昨年、「グーグル全文検索」という、「電子書籍」以上の大砲をいきなりぶっ放したのはグーグルであることを、忘れてはいけない。グーグルは、既に莫大な量の書籍のスキャン=デジタル化を完了しているのである。昨年を約2万3000人上回る8万7000人が来場した第17回東京国際ブックフェア開催日の7月8日に、グーグルは電子書籍の販売サービス「Googleエディション」を今夏にアメリカ、今秋にはヨーロッパ、来年初めには日本でスタートすると発表した。 ます