ファーストリテイリングが、企業として初めて売上収益3兆円、営業利益5000億円を突破した。グローバルでユニクロの知名度が高まったことで、顧客層が拡大。観光客の需要を取り込めたことも寄与し、2024年8月期通期(2023年9月〜2024年8月)で過去最高業績を更新した。 国内ユニクロ事業は、期を通しての高気温を見越して夏物コア商品の在庫を戦略的に確保したことが奏功し、増収と大幅な増益を達成。売上収益は9322億円で、1兆円目前となった。インバウンド売り上げも好調で、下期の売り上げ全体に占める免税売上の比率は前期から倍増となる約8%まで拡大。EC売上高も前期比2.3%増となる1369億円に伸長した。 グローバル化に伴い注力している海外ユニクロ事業は、全ての地域で営業利益率15%以上を実現し、全体として大幅な増収増益を達成。グレーターチャイナでは、中国市場が天候不順の影響を受けて減益となったが、