前回掲げたトランジスタの図は断面図であり、これを平面図で表わすと次の図のようになっている。 トランジスタ回路記号と平面図 トランジスタ平面図で薄い緑色の部分がゲート直下のチャネル領域で、ソースからドレインに向かって電子が流れるので、ソースとドレインの間隔がチャネル長Lであり、直交する方向の長さがチャネル幅である。世の中では幅の方が長さより小さいものが一般的であるが、最近のトランジスタでは逆であるので注意を願いたい。また、この図ではNチャネルトランジスタを示しているので、シリコンとゲートポリシリコンへの拡散はN+であるが、Pチャネルトランジスタの場合は、逆のP+の拡散が用いられる。 では、これらのトランジスタを用いてどのように回路が作られるかというと、典型的なCMOSインバータのレイアウトは下図のようになっている。 CMOSインバータの回路図とレイアウト図 図の上側の黄色い領域がP+拡散の領