一日頑張っても500円 愛知県在住の派遣労働者(26歳・男性)は、派遣労働の合間に小銭を稼ぐのに四苦八苦している。 「部品工場に派遣され、流れてくる部品を組み立てたり、運んだりします。時給900円で、一日7000円程度にはなる。 景気のいいときは月収12万~13万円ですが、派遣先が見つからないときもあり、そういうときはネット上のニュース記事を書くバイトをしています。500文字書くと50円もらえる仕事。一日頑張ると、500円くらいにはなります」 一日頑張っても500円。かたや財布がかさばるから小銭はすべて募金箱に投げ入れ。たしかに「格差」という言葉では生ぬるい。 アンダークラスの多くに共通するのは、正規労働者になりたいという切実な願いだ。 だが、企業は一度採用するとなかなかクビを切れない正規社員の雇用を渋っている。 '03年の時点で「年収300万円時代」の到来を予見した経済アナリストの森永卓