本著の書き手・小石川氏が生まれてすぐから母親そして父親からも精神を病んでしまうほどの抑圧を受け続け、成人してその異常性を非難し続けても彼らの考えをまったくかえることができず自らもその抑圧から逃れることができなかったことは恐ろしいとしか言えません。 こうしたいわゆる「毒親」の話はこれまでもいくつも読んできました。肉体的性的なものの場合は肉体そのものが耐えきれないので早く逃れることができるかもしくは死んでしまうのかもしれません。 精神的なものもその方法や程度問題もあるでしょう。 本著者の場合は本人にとって過酷でもある意味「生ぬるかった」ために人生を通して苦しめられることになってしまいました。 一気に死へ追いやられるか、じわじわと真綿で首を絞められるか。、どちらかを選べと言われてもどちらも選びたくはありませんが実際にそうした親の元に生まれてしまうのは子供が選択できることではありません。 こうした