ブックマーク / gaerial.hatenablog.com (6)

  • 『親という名の暴力』小石川真実 その2 - ガエル記

    著の書き手・小石川氏が生まれてすぐから母親そして父親からも精神を病んでしまうほどの抑圧を受け続け、成人してその異常性を非難し続けても彼らの考えをまったくかえることができず自らもその抑圧から逃れることができなかったことは恐ろしいとしか言えません。 こうしたいわゆる「毒親」の話はこれまでもいくつも読んできました。肉体的性的なものの場合は肉体そのものが耐えきれないので早く逃れることができるかもしくは死んでしまうのかもしれません。 精神的なものもその方法や程度問題もあるでしょう。 著者の場合は人にとって過酷でもある意味「生ぬるかった」ために人生を通して苦しめられることになってしまいました。 一気に死へ追いやられるか、じわじわと真綿で首を絞められるか。、どちらかを選べと言われてもどちらも選びたくはありませんが実際にそうした親の元に生まれてしまうのは子供が選択できることではありません。 こうした

    『親という名の暴力』小石川真実 その2 - ガエル記
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    mitsuo716 2020/10/26
  • 『新世紀エヴァンゲリオン』庵野秀明 - ガエル記

    ネットフリックスにて鑑賞。再鑑賞の部分もあります。 『エヴァ』をリアルタイムでは観ていませんし、後日観る機会があった時ちらりと見て反感があったためかなり長い間観ずにいました。さらに後日ある程度観ることができましたがやはり最初に感じた嫌悪感に近いものは間違っていませんでした。 さらに後日新劇場版になってからは以前感じていた嫌悪感がすっと消えてしまったのです。 つまり私は最初のテレビ版には反感があるのですが新劇場版は共感を持って見ることができるのです。(大好きではないのですが)これはおかしなことでしょうか。 しかし一般的にエヴァファンは最初のテレビ版こそがエヴァなのであって新劇場版になってからはかなりの罵声を聞きました。 「これは私の(俺の)エヴァではない。エヴァは破壊されてしまった」などなど。 ということはその逆である私もいるのですから明確に何かが違う、ということなのです。 ところでこの『新

    『新世紀エヴァンゲリオン』庵野秀明 - ガエル記
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    mitsuo716 2020/10/09
  • 『グッバイ、サマー』ミシェル・ゴンドリー - ガエル記

    好きです。 こんな感じの少年時代のひと時を取り出して描いた映画というのは監督自身を描いた、というノスタルジックな作品としてひとつのカテゴリーを作っていると思いますが単純に好き嫌い、という感覚が引き寄せられるのではないでしょうか。 というわけでこの映画は好きでした。 ネタバレですのでご注意を。 14歳の少年たち。 小さくて華奢で女の子のような顔をしているせいでガールフレンドとの関係もいまいち不安な主人公ダニエルくんと機械オタクのせいで「ガソリン」と言うあだ名をつけられてしまうテオの物語です。 学校のクラスで変わり者として浮いているふたりがテオの作った小屋のような(?)自動車で旅をするひと夏の映画です。 同じように日オタク少年を映画にしたらもっといじけて暗くなりそうに思えますが結構ふたりともしっかりしているし根性wがあって感心します。そこらがやはり違いなのでしょうか。 そしてテオとダニエル

    『グッバイ、サマー』ミシェル・ゴンドリー - ガエル記
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    mitsuo716 2020/09/07
  • 『三蔵法師・玄奘の旅路』霍 建起(フォ・ジエンチイ) - ガエル記

    アマプラで「なにこれ?」と思いつつ観てみたらとても素晴らしい作品でした。 玄奘三蔵と言えば『西遊記』でお馴染みのお坊さんですね。私にとっては手塚治虫アニメの『悟空の大冒険』での「坊さん」が初の印象だったのでアレはあまりに畏れ多かったのですがそこまではなくても様々な形で演出されまくっておられる方であります。 峰倉かずやにいたっては拳銃ぶっぱなす危ない奴ですし。 作はそうしたこれまでの創作から離れて現実の彼の旅をイメージしたものです。とはいえこれも無論想像としての玄奘には違いありません。 母親が我が子を盥に入れて流れ着いた場所が寺で彼は僧となるべく運命づけられていた(と言う話を信じたいという彼)と始まり、僧侶としての修行を堅実に積み天竺までの過酷な苦難の旅路をただ一人きりで歩み続けていく様を美しい映像で語っていきます。 玄奘を演じたのは黄暁明(ホアン・シャオミン)私には懐かしい方でした。私が

    『三蔵法師・玄奘の旅路』霍 建起(フォ・ジエンチイ) - ガエル記
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    mitsuo716 2020/08/16
    とても参考になりました!
  • 『日本人と日本文化』司馬遼太郎・ドナルド・キーン対談「ますらおぶり」と「たおやめぶり」 - ガエル記

    人と日文化―対談 (中公文庫) 1996 1996年・平成8年の対談集です。 司馬さんとキーンさんは生まれた年も一年しか違わずお二人とも戦争に行かれているために「戦友ですw」と言われているのが面白い。確かにまかり間違えばこの対談はなかったかもしれないわけです。 とても興味深い対談でした。 中でも私が驚いたのは―ちょっと主旨とは違うものでしょうけどー紀貫之について語られた部分です。 まずお二人は文学を「ますらおぶりか、たおやめぶりか」で分類する場合、諸外国のそれと比較して日のものはあきらかに「たおやめぶり」であるとはお二人とも意見が合いました。 要は「マッチョか、フェミか」つまりは「男っぽいか女っぽいか」ってことですね。この解釈は「ますらおぶり=男性的」を公的なもの社会的なものとし、対称的に「たおやめぶり=女性的」を私的なもの心の内面、と分類しているので現在だと「女性的なものを決めつ

    『日本人と日本文化』司馬遼太郎・ドナルド・キーン対談「ますらおぶり」と「たおやめぶり」 - ガエル記
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    mitsuo716 2020/07/31
    とても参考になりました!
  • 苦痛に耐えるデイブさんを見て楽しむ回 - ガエル記

    声診断で見るあなたの人間性【脱力発声オンラインボイストレーニングHeart of Voice 代表 ゆうじろう】 嘉衛門 presents The Road~Extended Edition〜 とても面白い動画でした。 人間性の診断というのは様々にできるものです。一般人でもそれとなくやってはいると思います。 例えば「あの人の話し方、押し付けがましくて嫌い」とか「この人の書く字には優しさがあるね」とかよく聞く言葉ですね。 つまり人間というのは言動、立ち居振る舞いの一つ一つに人格を表しながら生きているわけでなんとも怖ろしいことではありませんか。 ゆうじろうさんのデイブチームメンバーの分析は辛辣で興味深いものでした。 いつも早口でまくし立てているジョー横溝さんとだらりとした古川タロヲさんの話し方への評はかなり手ひどいものですがかなり聞いてきた私にはうなづけます。 マジでこの数秒声を聞いただけでこ

    苦痛に耐えるデイブさんを見て楽しむ回 - ガエル記
    mitsuo716
    mitsuo716 2020/07/11
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