横須賀港に停泊する潜水艦「たかしお」。海上に見えているのは艦体のごく一部だ=10日、神奈川県横須賀市普段は海中で隠密行動を取っている海上自衛隊の潜水艦内を見学できる貴重な機会があり、今月10日、神奈川県横須賀市の海自施設へ向かった。レーダーの電波が届かない海中に潜むことから「海の忍者」と称される潜水艦。大型艦艇を1隻で撃沈できる日本防衛の切り札だが、狭い艦内で乗員71人が数週間もの過酷な共同生活を送る現場を目の当たりにした。 想像以上に狭い艦内海自の潜水艦は、戦後初めて国産化された「おやしお型」8隻、平成21年以降に投入された新型の「そうりゅう型」12隻、そして最新鋭の「たいげい型」2隻の計22隻態勢だ。このうち平成17年に就役した、おやしお型8番艦「たかしお」に乗艦した。 カン、カン、カン…。艦上にあるマンホールのような入り口からステップを下りると乾いた靴音が響いた。機密保全のため艦内は