スルガ銀行が住宅取得費として融資を実行した先に、指定暴力団組員が含まれていた疑いがあることが15日、分かった。シェアハウスなど不動産投資を巡るずさん融資で露呈した企業統治の欠陥に加え、長年にわたる反社会的勢力との関係も表面化した。貸し出し拡大を優先して、審査をおろそかにしてきた事業モデルの弊害が改めて鮮明になった。 銀行業界ではこれまでもたびたび反社会的勢力との取引が問題化しており、全国銀行協会(全銀協)は関係を遮断するための基本方針を定め、各行に取り組みの徹底を求めている。スルガ銀の融資当時やその後の対応が適切だったかどうかが問われる。
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