テクノロジーの急激な進化に伴って、外部環境の変化は激しくなり、複雑性は増してきました。このような状況の中で組織がうまく難題を乗り越えるためには、個人の力や知恵ではなく、組織に所属する人々の集合的な知恵が、より求められるようになってきています。 職場での会話を思い浮かべてみると、話し合いの中から良いアイデアが浮かんだり、発見をしたりするのは、フォーマルな会議の中ではなく、たとえば、休憩室でお茶を飲んでいるときだったり、居酒屋でお酒を酌み交わしているときだったりするのではないかと思います。 そうした場所ではお互いにリラックスして、オープンに本音を語ることができ、初めて会う人とも気軽に話せるので、会話がはずみ、ネットワークが自然と広がります。「カフェ」は、そういったインフォーマルな話し合いが行われる場の象徴といえます。 ワールド・カフェでは、そのような「カフェ的会話」を職場での会議やミーティング