老いると、春愁とは半ば無縁で、日々、淡々と生活しているだけですが、五月ともなれば、五月病の言葉もあるように、新入生、新社会人、この春に生活や職場の環境が変わった方々も、緊張が解けたところで、なんとなく気分が沈んで、鬱になる季節ではありますね。 春愁は、俳句の季語。春愁(はるうれひ)とも詠み、春かなし、春思も同意の季語です。 拙句: 世の病 マリアの姿 春愁ひ 功雪(しらこばと) 新型コロナウイルスに戦々恐々としていた頃の春に詠む 名句: ありありと 春愁の眉 阿修羅像 倉橋羊村 阿修羅像の眉に、春愁を見つけた作者の観点に打たれます。 この絵は、もういつしか15年にもなりますが、東京国立博物館で開催された「興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」」を拝観した折に求めた絵葉書からの転写です。 奈良・興福寺の阿修羅像 阿修羅は、古代インドの神の一族。後には、帝釈天などの神々に戦いを挑んだ悪神と
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