与党が今国会での成立を目指している「こども基本法」の骨子素案が3月10日、自民党の「こども・若者」輝く未来実現会議で了承され、公明党に提示された。骨子素案では理念として子供の基本的人権の尊重や、意見表明する機会の確保などが明記され、日本が1994年に批准している国連の「子どもの権利条約」の原則にのっとった内容となっている。 与党では今国会で子供を巡る法案として、すでに国会提出済みのこども家庭庁法案とセットでの通過を目指しており、条文化を急ぐ。公明党は党内で協議するとして持ち帰ったが、骨子素案を大筋で了承しているとみられる。 示された骨子素案では、理念として、全ての子供について「個人として尊重され、その基本的人権が保障されるとともに、差別的取り扱いを受けることがないようにする」と明記。適切に養育されて、その生活を保障されるとともに「教育基本法の精神にのっとり教育を受ける機会が等しく与えられる