ハイキングコースから崖の下に転落し、やぶの中で2昼夜、動けなかった70代女性を見つけたのは「のエース」だった。 枕カバーのにおいを頼りに斜面を駆け下りたジャーマンシェパードのジゲン号(オス、5歳)。その活躍がなければ命の危険があったという。 6月29日朝、逗子署にスマホが届けられた。逗子市のハイキングコースに落ちていたのを、コースを歩いていた女性が見つけた。まもなく持ち主の親族からスマホに電話が入り、同市で一人暮らしをしていた70代女性が前日から帰宅していないことがわかった。 署員や住民、別のが周辺を捜索。28日夜にコース近くを傘をさして歩く姿が防犯カメラに映っていたが、本人の所在はわからなかった。 翌30日午前9時10分。ジゲン号が招集され、捜索を始めた。崖下の谷からのにおいをつかみ、斜面を下りた。同38分、やぶの中で体育座りをした女性を見つけた。 女性は「あら、ワンちゃん」と驚いたとい