食物連鎖の上位に位置する魚の捕食の影響が,食物連鎖の構造に沿って段階的に下位の植物プランクトンや水質にまで順に影響することをトロフィックカスケード効果といいます。たとえば大型の動物プランクトンを食べる魚の捕食圧が高いと小型の動物プランクトンが優占するようになり,その結果植物プランクトンに対する捕食圧が減って,植物プランクトンの量が増え,湖の透明度が下がります。逆に魚の捕食圧が低いと大型の動物プランクトンが増え,植物プランクトンが食べられて減少し,湖の透明度が上がります。 この効果を利用して,人為的な操作によって湖沼の水質浄化や生態系の管理を行うことをバイオマニピュレーション,直訳して生物操作といいます。北米などでは,湖沼にブラックバスなどの魚食魚を放流することで動物プランクトン食魚を減らし,その結果大型の動物プランクトンを増やして植物プランクトンを減少させる試みが実際に行われています。ただ
前回に続いてサギの話です。 サギというと白いサギであるコサギ、ダイサギは目立ちますし、実際よく見かける種類です。その次あたりによく見る種類は今回紹介するゴイサギではないでしょうか。 ゴイサギとはイラスト(左)のような鳥で、濃い青と白のツートーンがおしゃれです。また、後頭部に白く細長い冠羽があってこれがかっこいい感じです。ただ、個体によっては冠羽が無い場合も珍しくありません。右のイラストも同じゴイサギです。色がまったく違うので同じ種類には見えないでしょうが、こちらは若鳥なのです。白い斑点模様から「星ゴイ」と呼ばれることもあります。生まれてから何年の間この色なのかというと、3年ほどなのだそうです。意外と長い時間がかかりますので、若鳥色のゴイサギを見るのはそれほど難しくないと思います。成鳥と若鳥の違いは羽毛の色だけでなく、目の色が成鳥は赤色、若鳥は黄色です。 ゴイサギは珍しい種類ではありませんが
明治大学からのメッセージ 2023年3月8日に更新されたメッセージです。 新しいキャンパスの形「和泉ラーニングスクエア」を3分間で疑似体験するショートムービーを公開しました。オープンな学びの場で刺激を受けた学生が、色鮮やかなキューブをバトンに、次々とつながっていきます。 ▼「Go Colorful, Go Forward!もっとカラフルに、さらに前へ」 和泉ラーニングスクエア公式動画 https://www.youtube.com/watch?v=164MwvGP7PQ 明治大学で学んでみませんか? “「個」を強くする大学”の理念を掲げ、社会の発展に大きく貢献する人材を輩出 建学の精神「権利自由」「独立自治」に基づき、強い「個」を育む教育研究を実施。日本屈指の総合大学ならではの幅広い学問領域で学ぶ意欲に応え、社会に貢献し、世界で活躍できる人材を育成します。 学部・学科・コース 所在地・アク
Last updated on Septeber 16, 2021 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 生物共生進化機構研究グループ 共に生きることの本質とは? 新着情報 Japanese / English グループ長より 研究紹介 研究業績 メンバー紹介 新学術領域研究「進化の制約と方向性」へ 産業技術総合研究所トップへ 生物プロセス研究部門トップへ ERATO深津共生進化機構プロジェクトヘ 基盤研究S「昆虫―大腸菌人工共生系による共生進化および分子機構の解明」へ 国立沖縄自然史博物館設立準備委員会へ 新学術領域研究「複合適応形質進化の遺伝子基盤解明」へ 生研センター「共生細菌により昆虫が獲得する新規生物機能の解明と制御への基盤研究」へ Global Research Laboratory Project へ ノハラボタル研究会へ 共生関係および生物間相互作用の 多様性、機能
■ 生物多様性国家戦略とは 生物多様性国家戦略とは、私たちの子孫の代になっても、生物多様性の恵みを受け取ることが出来るように、 生物多様性条約に基づき、生物多様性の保全と持続可能な利用に関わる国の政策の目標と取組の方向を定めたものです。政府は、平成7年10月に「生物多様性国家戦略」を決定し、 平成14年には全面的な見直しをした第二次となる「新・生物多様性国家戦略」を決定しました。 「新・生物多様性国家戦略」では、概ね5年程度を目途に見直しを行うこととされており、国内外の状況の変化も踏まえ、政府は生物多様性国家戦略の見直しを行い、平成19年 11月に「第三次生物多様性国家戦略」を閣議決定しました。 戦略の実施状況については毎年関係省庁による点検を行い、中央環境審議会に報告することとなっています。 ■ 第三次生物多様性国家戦略(平成19年11月27日決定) 生物多様性国家戦略の概要 生物多様
利用について 「野外調査の安全マニュアル案」は以下の方法で自由に利用していただけます。 ・本サイトへのリンク(リンク・フリーです) ・野外調査に携わる者(学生を含む)およびその関係者へのプリントアウトの頒布 これ以外の利用については、anzen[at]mail.esj.ne.jpへお問い合わせください。 著作権 「野外調査の安全マニュアル案」に含まれるすべての記事の著作権は、日本生態学会野外安全管理委員会が所有しています。 免責事項 利用に際しては、本マニュアルが「案」であり、不完全な内容を含む可能性があることをご了承ください。また、画像、リンク等について未設定のものがあります。マニュアル内容は予告無く変更されることがあります。 本マニュアルは野外における安全を保障するものではなく、使用によって生じた損害については、日本生態学会及び野外安全管理委員会は責任を負いかねます。 1.はじめに 2
生物学史研究 No.64 (1999) pp.13-23 SETOGUCHI Akihisa The Rise of Conservation Biology : The Biodiversity Crisis and Ecology *1999年7月5日受理 **〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学大学院文学研究科 E-mail:setoguchi@ma3.seikyou.ne.jp はじめに 1992年6月に,ブラジルのリオデジャネイロで開かれた地球サミットにおいて,生物多様性条約が採択され,「生物多様性」という生物学由来のことばは広く知られるようになった。生物多様性の保護は,それまでの野生生物保護と二つの点で大きく異なっている。第一に,生物多様性保全においては,すべての生物の保護を目指す。それまでの野生生物保護が,ジャイアントパンダのような特定の種の保護を目的としてきた
生物地理学は古くて新しい学問である。その歴史は、近代生態学の成立以前にさかのぼる。若きダーウィンを世界一周の旅にいざなったフンボルトの旅行記は、生物地理学のひとつのルーツと言えるだろう。生態学の発展初期には、植生の地理分布に関する研究がさかんに行なわれた。しかし、分布パターンに関する記述的な研究は、近代生態学の発展とともに、古臭いものとみなされるようになった。第二次大戦後は、生態系生態学、個体群生態学、進化生態学、群集生態学などの発展の中で、分布パターンの研究はほとんど忘れ去られたと言っても過言ではないだろう。 マッカーサー・ウィルソンによる「島の生物地理学」の理論(1963,67)は、「生物地理学」という分野に新しい光をあてた。しかし、それは種多様性を説明するための動態モデルであり、生物の地理分布という古典的なテーマをとりあげたものではなかった。マッカーサー・ウィルソンの研究は、ハベルの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く