いまだに巨人依存体質?「1対5」で「1」が通る
日本には「腕時計の針を電車の到着時刻で合わせられる」ような秩序があり、何事も予測がつく安心感がある。そんな国の人々が先が読めない大混乱に直面して、子供の頃から教えられた道徳を守り抜こうとしている。我慢が大切というものだ◆巨大地震に見舞われた日本人の姿を、米紙の記者はそう評した。英紙のコラムニストは、自分の身を守るより、棚から落ちる商品を必死で押しとどめようとする店員の姿に、「ひそかな献身」を見たと書いた◆過労死や援助交際など日本の負のイメージを強調しがちだった欧米メディアのほめ言葉は、面映(おもは)ゆい。殊に、たかが“計画停電”に通勤の足を奪われただけでうろたえていた己には◆もし我慢や献身が今も日本人の美徳だとすれば、それを最も失わずにきたのは、東北地方のお年寄りだろう。大津波はそんな人々の慎(つつ)ましい生活を奪い去った◆「物言わぬ」と言われる人たちは、避難先でテレビのマイクを向けられて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く