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  • Sightsong: ジャッキー・チェン+チャン・リー『1911』、丁蔭楠『孫文』

    バンコクからの帰国便で、ジャッキー・チェン+チャン・リー『1911』(2011年)を観る。タイトル通り、ほぼ辛亥革命の1911年を中心に描いた映画である。気がついたら日公開が終わっていた作品だった。個人用の小さい画面のため、字幕以外のキャプションをほとんど読みとることができず、隔掻痒の印象があった。映画冒頭において処刑される革命軍女性も、たぶん秋瑾なんだろうなと予想するしかない始末。それはともかく、代表的な人物の描き方が平板に過ぎてあまりにもつまらない。孫文が革命政府への支援を求めてヨーロッパの銀行家たちを前に演説をぶつシーンなどは格好良すぎるし、袁世凱はいかにも粗暴で卑劣(それでも、紫禁城で西太后に対し、フランス革命でギロチン刑に処せられたルイ16世たちの話をネタに退位を迫るシーンは面白い)。黄興役のジャッキー・チェンが映画の総監督を務めたからといって、なぜ見え見えのカンフー格闘シー

    mizuki-yu
    mizuki-yu 2012/01/23
    『日本において~アジア主義者(その中には犬養毅も入っている)に支援されたことも、やや無批判に描かれている~この理想が、アジア侵略というヴィジョンにシフトしていった様にも触れなければアンバランス』
  • Sightsong: 四方田犬彦・晏妮編『ポスト満洲映画論』

    四方田犬彦・晏妮編『ポスト満洲映画論:日中映画往還』(人文書院、2010年)を読む。2009年に開催されたシンポジウムをもとにした諸氏の原稿が中心となっている。大島渚『アジアの曙』(1964-65年)に言及した数少ない論考が含まれているため読んだのだが、それだけでなく、少なくない驚きがあった。○満映で働いた日映画人の一部は、満洲解体後も残り、中国北朝鮮映画制作の技術的なサポートを行った。○なんと『白毛女』(1950年)(>> リンク)の編集は日人・岸富美子氏の手によるものであり、「安芙梅」という中国名でクレジットされている。○岸氏を含め、満映スタッフは、その後日に帰国してからレットパージの対象となり(内田吐夢は別格)、映画界ではなかなか仕事を見つけられなかった。○チェン・カイコー『黄色い大地』(1984年)は、アンチ『白毛女』として撮られた映画である。○大島渚『儀式』(1971

    mizuki-yu
    mizuki-yu 2011/12/28
    『なんと『白毛女』(1950年)の編集は日本人・岸富美子氏の手によるものであり、「安芙梅」という中国名でクレジット/チェン・カイコー『黄色い大地』(1984年)は、アンチ『白毛女』として撮られた映画である』
  • Sightsong: 妙なプロパガンダ劇、『白毛女』

    mizuki-yu
    mizuki-yu 2011/11/01
    ぜひ『地道戦』や『鉄道遊撃隊』などもごらんください
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