国産検索エンジンの1つ、MARSFLAGの検索画面(本文とは無関係)。検索結果が画像で表示されるのが特徴だが、ヤフーやグーグルに押されて、市場シェアは小さい グーグルに対抗するかたちで、国産の検索エンジンを開発する「情報大航海プロジェクト」が今年4月に始まる。この官民共同プロジェクトは経済産業省の主導で、2005年12月から研究会などの準備が進められてきた。同省は年間50億円の予算を請求しているが、今年度は46億円が認可される見通しだ。3年間のプログラムなので、順調に進めば最終的には150億円程度の予算規模になる。 ネット以外の情報検索も この「日の丸」検索エンジン・プロジェクトには、IT産業に詳しい評論家や学者らから懸念が示されてきた。その背景には、過去に失敗した同様のプロジェクトがある。例えば経産省の前身である通産省が1982年に立ち上げた「第五世代コンピュータ計画」である。この計画は