ファッションにこだわるお洒落さんは、生まれたときから「おぎゃー!ところでママ、俺、カルバンクラインのべビー服着たいんだ。赤ちゃん本舗なんてダサくて着られねぇよ」と言うわけも無く、はじめはおかんの選んだ服を言われるがまま着ていたはずなんだ。 それが変わるきっかけは、誰かに服を誉められることだ。 服を見た友人が「なんか、お洒落なもの着てるね」とか「ファッションセンスあるよね」とか「かっこいいね」と言ってくれた経験により、人はファッションに目覚める。女の子が男の子よりファッションにうるさい傾向にあるのは、女の子のほうが良い服を着ることで、チヤホヤされる経験が多いからだろう。 ところが、ブサイクの場合、この手の思い出は一切ないのである。だってキモイんだもん。よって、脱オタをさせるには、徹底的にオタクを褒めちぎることが寛容なのではないかと思う。