倒壊の危険などがあるとして全国で問題化している空き家だが、今後は都市部のマンションの空き家が深刻になるとの見方が広がっている。 高度経済成長期に大量に建てられた建物が寿命に近づいているが、なかなか建て替えが進まないためだ。 子どもたちは親のマンション引き継がず 適正に管理されていない放置空き家は各地で生じており、ネズミや蚊などの虫が大量に発生したり、景観を壊したり、崩れかかって周辺に危険を及ぼしかねない状況になるなどして、周辺住民に大きな被害を及ぼしている。政府は2015年に「空き家対策特別措置法」を施行し、倒壊の恐れなどがある空き家を「特定空き家」と指定して、自治体が助言や指導を行うほか、建物を壊して、その費用を所有者に請求できるようにした。 そんな空き家問題は今後、「都市部のマンションが焦点になっていく」(東京都内の不動産関係者)と見られている。マンションは元々、人口の増加や労働者の都