ヤマハ発動機は、原付きバイクなみの10万円台の電動バイクを、国内で来年にも発売する。ガソリン価格が高止まりする中、手ごろな価格の商品を出せば、一気に普及が進むとみるためだ。柳弘之社長が21日、朝日新聞などのインタビューで明らかにした。 柳社長は、「バッテリーのコストを下げ、エンジン車と同程度の価格を目指す」と話した。原付き免許で運転できる出力600ワット以下の仕様で、課題の一つである航続距離も、現在の充電1回で43キロから大幅に伸ばす。「性能や価格で条件を満たせば、(日本でも)普及が進む」と言う。 日本では今のところ、電動バイクは広がっていない。ヤマハ発動機、ホンダ、スズキなどの現行車は25万~40万円台で原付きバイクより割高なためだ。 政策で電動バイクの普及を進めている台湾で生産し、日本と台湾で販売する計画だ。(大畑滋生)