イギリス人フード・ライターの マイケル・ブース は、ある日、日本料理に関する一冊の本を手にして、すっかりその魅力に取りつかれてしまった。 本場の味 を自分の舌で確かめないと気が済まないマイケルは、妻 リスン と二人の子ども アスガー と エミル を連れて、衝動的に日本行きの飛行機へ飛び乗る。 日本に到着した初めての夜、彼らが向かったのは新宿 「思い出横丁」。そこで生まれて初めて“ふやけたミミズ”のような 「焼きそば」を噛みしめてマイケルは思う、癖になる味だ…と。 そして一家は「思い出横丁」を “はしご” して 焼き鳥 の店へと足を踏み入れる… この日から100日にわたって、マイケルたちは日本に滞在。 相撲部屋の 「ちゃんこ」のスケールに圧倒され、北海道の 「カニ」の食感に病みつきになり、高級料理屋の だし汁のうま味 に衝撃を受ける。 鯖鮨、豆腐、お好み焼き、 たこ焼き、 ラーメン、わさび、